オフィスエス・アイ・ビーへの道★その9 大きな発見

彼らの言い分は、こんな感じでした。

「社内の事務員が、やれお稽古ごとやとか、やれデートやとか言うて、『ばり定(定時退社)』してしまいよんねん。夕方の営業マンの事務は、定時後から始まるのに、ちっとも残業を頼まれへん」

「なんぼ『ワード覚えて』って頼んでも、今まで使ってたソフトに固執して、ちっとも新しいことを覚えてくれへん、ふるくさーいおばちゃん事務員がのさばっているんや。昼間に営業出てるうちに書類を作っといてくれたら、もっと早く帰れるのに・・・。それやのに、俺らより給料が高いねんで、そのおばちゃん」

「すぐ『資料出せ』って言う、しょうもない上司がおんねん。それ作るのに事務所におったら、『なんで営業に行かへんねん!』って言いよる。むちゃくちゃや。それやのに、晩遅くまでかかって必死になって作って提出しても、ろくすっぽ読みよらへん。命令したことも忘れとんねん。腹立つ!」

大企業のOLさんなんかとは違い、小規模・零細企業の事務員は「総合雑用職」です。

本来の仕事の他に、掃除に茶碗洗いに洗濯、買い物やお使いなど何でもこなさなければなりません。与えられた仕事だけしていればいいという問題ではありません。社内の人数も少ないので、柔軟性のある愛嬌も持っていなければなりません。

そういう人でなければ、小規模・零細企業の事務員は「役立たず」なのです。

彼らの言葉から、営業マンをサポートする事務員の大切さが、ひしひしと伝わってきました。彼らは、仕事をサポートしてくれるベストパートナーをほしがっているのだと。

いろいろな事情で、本来の仕事に手が回らなくて困っている人がいる。私には大きな発見でした。


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